スパイクが山なりになる!技術面のポイントとは?
バレーボールでスパイクが山なりになってしまうということはありませんか?特にママさんバレーや小・中学生の選手に多くみられます。
エーススパイカーが引退して、急遽アタッカーになったはいいいが、スパイクを打っても山なりになってレシーブされてしまう…。
このようになると相手の威力のあるサーブをうまくレシーブしてくれたバックや、ナイストスをあげてくれたセッターに申し訳ない気持ちになりますよね。
これまでのレフトのエースアタッカーがスパイクをびしばし決めていたとしたなら、尚さらそのように感じてしまうということもあると思います。
そもそスパイクが山なりになる原因としては、トスが上がると少しでも早く強いスパイクを打って得点を取りたいという気持ちから、気が焦りボールの落下点やスピードを無視して助走をスタートして、入りすぎて打てないとことが多いように感じます。
あるいは、打球時の利き腕のフォームが悪いか、筋力が弱くて強いボールが打てないということもあります。
ママさんなら若い頃に比べ筋力も落ちているのでその傾向が強いかもしれませんし、小学生なら筋力がまだ十分でないということがあるでしょう。
高い打点から、力強いスパイクを打ちたいというのは、ママさんや小中学生のスパイカーはもちろん、スパイカーなら誰しもが願う想い。
それにはバランスのとれた筋力が必要になりますが、ママさんや小学生なら筋力トレーニングより、まずはフォームやトス、助走、ボールをとらえる位置などの技術的なポイントを磨いたほうが効率的です。
タイミングがあっていなかったり、上手くボールをミートできなければ、当然力強いスパイクは打てず、山なりになったりしまうからです。
フォームなら、左手も挙げて、上手く右手のリードをする、肩甲骨の引きと上半身の捻りを意識したスイングなど、基本はしっかり押さえておかないと強いスパイクは打てませんし、腰痛などの怪我にも繋がってしまいます。
また、バレーボールの試合ではトスが毎回同じスピード、高さ、方向から上がってくることはないので、それぞれ異なったトスに合わせて助走をスタートさせることが重要になってきます。
スパイクがかぶるのを調整する練習のところでもお伝えしましたが、いろいろなトスを上げてもらいタイミングを掴む練習をすることが必要です。
また、その際に踏み切り位置がトスの前すぎると、どんなにジャンプしても肩の後ろでボールをとらえるようになるため、腕の振り出しの力も出ず、いくら筋力があってもそれを十分に活かすことができません。
いわゆるスパイクがかぶった状態だからです。正しくボールをとらえる踏み切り位置といのは、ジャンプして腕を振り上げた時に、利き腕の斜め前でボールをとらえられる所です。
はじめは真上にボールを上げてもらい、助走をつけて踏み切り、正しい位置でボールをとらえられるようになったら、いろいろな方向からトスを上げてもらうと良いでしょう。
ただ、踏み切り位置ばかりに気をとられて、助走や腕のバックスイング、高いジャンプなどの他のスパイクの技術的ポイントがおろそかにならないよう注意しながら練習しましょう。
いずれにしても、筋力があっても助走からジャンプまでの全体のバランスが悪ければ、山なりなってしまうなど、威力のある良いスパイクを打つことはできません。
順序よく段階を踏んで練習をやると効率よくスパイクが上達できるんだ。そう気づかされます。
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